適応障害と傷病手当金:迷いながら見つけた心の余裕

少しつらい
でも休むのは経済的に不安…

家族、友人、同僚…
どう思うのかな

世間体……

休んだ方がいい頭ではわかっていても、さまざまな思いで「休みたい」という自分の気持ちを押し込めていませんか?

目次

私自身も、心の不調やストレスを抱えながら働き続ける中、経済的不安に駆られ行動に移すことが、とても難しく感じた経験があります。

すぐに、行動に移せなくても……

すぐに、
行動に移せなくても…

「傷病手当金」という制度を知っているだけで、心の負担が少し軽くなるかもしれません。

すぐに、
行動に移せなくても…
「傷病手当金」という制度を知っているだけで、心の負担が少し軽くなるかもしれません。

この記事では、傷病手当金の基本的な内容と、適応障害での支給について、実体験を交えてお伝えします。

仕事に限界を感じていた私は、どこかでなんとなく耳にしたことがある『適応障害』という言葉が、ふと気になりはじめました。

適応障害は、仕事の役割や人間関係などの特定のストレスが原因となって、元気がなくなったり、不安や緊張感が強くなったりといった精神的な症状や、睡眠障害や食欲不振、頭痛などといった身体的な症状がでたすることをいいいます。

引用元:井上智介著『みんなのネガティブ感情のおてあて』

もしかしたら、今の私は「適応障害」なのかもしれない…そんな思いが頭をよぎります。

「傷病手当金」という、業務外の病気やケガの療養のために仕事を休む必要がある際、一定の条件を満たすことで支給される給付制度があります。

結論から言えば、適応障害もこの制度の支給対象になります。

制度を利用することは
甘えなのでは……

私も、そう感じ利用に対して迷いを抱いていました

令和2年に発表された厚生労働省保険局の資料によると、精神および行動の障害による傷病手当金の受給者は、働き盛りの年代に最も多く見られます。

60代半ばを過ぎると大きく減少することからも、多くの人が働く中で悩みを抱えていることがわかります。

このデータは、「傷病手当金を受けながら休むことが特別なことではなく、多くの人が選択している道」であることを示しています。

休職中、生活が穏やかになることで「復職できるかもしれない」と思える瞬間もありました。しかし、いざ仕事のことを考えると、気持ちが大きく沈みます。

休職中、生活が穏やかになることで「復職できるかもしれない」と思える瞬間もありました。

しかし、いざ仕事のことを考えると、気持ちが大きく沈みます。

世間体を全く気にしなかったわけではありませんが、焦って復職してしまっては、元も子もありません。

これは甘えではない…

ここまで頑張ってきた
自分へのご褒美…

気持ちを切り替え、自分の感情とじっくり向き合うことができました。

私は「やりたいことをして生きたい」という思いにたどり着き、退職を決断をしましたが、休職期間を経ることで、復職して違う視点で仕事に取り組める可能性も十分にあると思います。

休むことで見えてくる新しい気づきや選択肢が、未来の自分に繋がっていくのだとも思います。

「傷病手当金」の最大支給期間は1年6ヶ月、支給条件に定められた退職をすることで、退職後も引き続き最大支給期間の1年6ヶ月までは支給されます。

ご案内

※私が所属した協会けんぽの要件です。
公務員の方などは支給要件も異なりますので、必ずご自身で確認してください。

私は退職後も支給を受け、この期間は基本手当(失業給付)の受給延長を申請していました。

傷病手当金を受給するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。

1.心療内科等を受診し、診断書をもらう

私の場合、心療内科で「適応障害」と診断され、この診断書をもとに会社へ休職の申請をしました。医師の診断書がないと申請はできないため、まずは専門医を受診することが第一歩です。

2.会社へ申請し、休職を認めてもらう

診断書を提出後、会社の制度に基づいて休職の手続きを進めました。企業によって制度が異なるため、人事課や総務課に相談することが必要です。

3.申請書を記入・提出する

傷病手当金の申請書には、医師による証明と事業主による記入が必要です。会社側が非協力的な場合もあるそうですが、まずは粘り強く相談してみることが大切です。

4.支給開始までの待機期間

傷病手当金は、最初の3日間を経過した後から支給が開始されます。初回の申請では、入金まで約1か月かかりましたが、その後はおおよそ3週間程度で支給されるようになりました

5.(重要)受給中に退職を選択した場合

退職日当日は絶対に出勤してはいけない。私は、会社に「私事欠勤」扱いにしてもらうことで、退職後も傷病手当金の受給を継続できました。

休むことや休職することに罪悪感を抱いてしまいがちですが、傷病手当金を活用して一度立ち止まることは、これからの人生を見つめ直すための大切な時間になるかもしれません。

その選択は、決して甘えではなく、本来の自分を、そして未来の自分をより大切にする一歩ではないでしょうか。

フランスのモンサンミッシェルは、サンマロ湾の小島に建つ壮麗な修道院です。

潮の満ち引きによって陸続きになったり、満潮時には孤島となったりすることで知られています。

自然と調和しながら変化を続けるその姿は、人生の選択にも通じるものがあります。

時に立ち止まり、自分自身と向き合う時間を持つこと。それは、自分の心に耳を傾ける大切なひとときかもしれませんね。

日々のしがらみや役割に追われ、本当の自分を見失いそうなとき。
あなたの中にすでに備わっている力を引き出すヒントをお届けします。

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